AI時代の日本人

大島博貴


目次

・AIの反乱!?

・シンギュラリティを超えられるか?

・AIを超えるか?藤井聡太七段

・マザーテレサに惹かれる日本の若者たち

(続く)



理事 大島博貴



AIの反乱!? 2019年2月

最近、衝撃的なニュースが流れました!

ロイター通信が報じたところによると、

アマゾンのスマートスピーカー(AIが内蔵されていて、人と対話することが出来る機器です)から、とある暗殺指令が下された、というのです。


「育ての親を殺せ。」


えっ?なんだって?


「育ての親を殺せ。」

部屋の中にいて、突然こんな指令が聞こえてきたら何事かと思いますよね。

テレビでたまたま殺人ミステリードラマをやっていたというならともかく、その暗殺指令はアマゾンのスマートスピーカーから流れてきたものでした。

ついに、恐れていたAIの反乱が始まったのでしょうか?

じつは同じような事件が、ドイツでも起きていました。

あるカップルのプライベートな会話の録音データがアマゾンから他人に送られ、さらに二人の名前も知られてしまった、というのです。

このことをアマゾンに報告した結果、カップルは謝罪を受けました。

そしてお詫びのしるしに無料のアマゾン会員資格と、ついでに新しいスマートスピーカーが贈られたそうです。

アマゾンが社内調査を行った結果、こうした事件の背景には、機器に内蔵されたAIが海外の掲示板の投稿から自己学習したことがあげられる、ということが明らかになりました。

インターネット上の掲示板は、多くの人が利用することから検閲がゆるく、あまり上品ではないコメントが溢れていることで有名です。

これらの事件から広まる顧客の不安を受けて、アマゾンの副社長で、人工知能の研究責任者であるロヒット・プラサードさんは、次のように述べています。

「現時点では対応を行なっているところで、昨年に比べれば進展しています。」

AIは自己学習し、自己成長するという特徴を持っています。

それにより、スマートスピーカーのように、言葉を覚えて人と対話が出来るという便利な面があります。

しかしいっぽうで、暗殺指令を下したり、個人情報を他人に流してしまうといった恐怖の側面も孕んでいます。

来る2045年問題を前に、ますます進化するAIを人間が使いこなせるよう、私たちも脳を進化させることがたいせつだと感じました。

いずれかの機会に脳を進化させる方法に触れてみたいと思いますが、ご興味ございますか?(^^)




シンギュラリティを超えられるか? 2019年1月

アメリカの人工知能研究の第一人者、レイ・カーツワイル氏はこう言いました。

「シンギュラリティが2045年までには起こる。」

シンギュラリティとは何でしょうか。

それは「人工知能が発達し、人間の知性を超えることによって、人間の生活に大きな変化が起こる」状態です。「技術特異点」と邦訳されます。

カーツワイル氏は2005年に、未来の人工知能や技術の発展を予測し、しかもそのほとんどの予測が的中しています。

たとえば2010年代に起こると予測したのが、

・コンピュータは小さくなり、ますます日常生活に統合される。

・家庭用ロボットが家を掃除している。

実際に的中しています。

さらに2020年代に起こると予測したのが、

・AIが教育を受けた人間と同等の知性になる。

・人間の血管に入ることができるナノボット(とても小さなロボット)が登場する。

これも的中するのはもう目に見えています。

そして2045年、冒頭でも申し上げました「人工知能が発達し、人間の知性を超えることによって、人間の生活に大きな変化が起こる」と予測しています。

しかも「人工知能自体が自分よりも優れた新しい人工知能を生み出す」ことを繰り返すので、その後はどんな変化があるか人間には予測できなくなるというのです。

しかも進化はどんどん加速しています。

2045年を待たずに、シンギュラリティは2030年代に来る、いえ、2020年代のうちに到来するという人までいます。

このような話を聞きますと、「人間が人工知能に支配されてしまう時代」が目の前にひしひしと迫っているのではないかと怖くなりますよね。

しかし、ご安心ください!

私たちグループはそうした時代を見越して、対応するための準備を進めています。

そのひとつに日本人の精神の特殊性があります。

日本人の愛と和の精神こそが、人工知能問題を解決する糸口となるというのです。


なぜか?


(続く)



AIを超えるか?藤井聡太七段 2018年12月


いま、将棋界は高校生棋士、藤井聡太七段の話題で賑わっています。

藤井聡太さんは中学生でプロ入り最年少記録を塗り替え、連勝記録も塗り替え、プロ入りたった2年で高校生で7段に昇段しました。


ところでつい先日、たいへんな出来事、とてもセンセーショナルな事件が起きました。ご存知のとおり、棋界の平成の覇者、羽生善治竜王が敗れて無冠になった事です。

羽生前竜王は、30数年前、昭和の終わりに登場しました。

羽生少年が小学校6年生のとき小学生将棋名人戦で優勝したことがマスコミデビューでした。

このとき大会に主賓で出席していた大山康晴十五世名人は、優勝した小学6年生の羽生少年と、その試合の解説をしていた19歳の谷川浩二棋士を見て、『将来はこの若い2人が将棋界を引っ張っていくライバルになる。』と語りました。

その後の棋界は大山名人の言葉どおり、まず年上の谷川棋士が棋界を席巻し、昭和の終わりから平成の初めころまでタイトルを次々に獲得します。

そして平成に入ると羽生棋士が台頭し、まず平成元年に初タイトル(竜王)を獲得します。

その後、羽生棋士はタイトルを総なめし、羽生一強時代へと突入します。平成7年には当時の7冠全てを羽生さん一人で独占していたこともあります。

通算5期以上タイトルを保持すると与えられる『永世位』を7つのタイトル全てにおいて獲得しています。平成の将棋界は羽生善治の時代でした。

それが、羽生棋士は平成の終盤に向かってじょじょにタイトルを失い、今年に入って棋聖位を失い、竜王位の一冠のみとなっていました。

そして今回の竜王戦、前人未踏の通算タイトル100期獲得か?という偉業のかかった一戦でした。

しかしご存知のとおり羽生棋士は敗れて無冠となりました。

そして、いま!

30年前と同じように、平成の終わりになって中学生の藤井聡太棋士が圧倒的な迫力と期待で登場しました。

次の元号はまだ未定ですが、平成時代が『羽生善治の時代』と言われたように、次の時代が『藤井聡太の時代』と呼ばれることは間違いありません。

テレビで田中寅彦九段が、昭和の終わりに棋士たちは「次の時代が来ると羽生には誰も敵わなくなる、羽生の時代が到来する」と感じていましたが、

いま同じように平成の終わりを迎えて棋士たちは「次の時代が来ると藤井には誰も敵わなくなる、藤井の時代が到来する」とひしひしと感じています、と話していました。

田中九段は「棋士たちは時代の流れを直感で感じ取っているのです」と言っていました。


さらに田中九段の話によると、この藤井7段はとんでもない事をやっています。史上最年少プロ入り記録や前人未踏の連勝記録を塗り替えただけではありません。

それは『藤井はAIを超える手を差す』と言うのです。

というのは、藤井7段が対局で見せた手を将棋のソフト、AIに分析させたところ、AIによるとその評価は『悪手』と判定されているのです。だからAIはその手を差しません。相手がその悪手を差してくるとは予測しません。

ところが、藤井7段はその『悪手』を差して、怒涛の展開と読みで対局に勝ってしまうのです。

相手だってプロですから、明らかなミスや間違いはしません。しかもそんな対局や勝負手が一度や二度ではないというのです。

藤井7段自身、対局後のインタビューで『状況によってはAIを超える手が閃いたり読める事があります。』と答えています。

AIすら読み切れない手を差す藤井7段、その頭の中はいったいどうなっているのでしょうか?

人間の考える力の可能性を思い知らされます。





マザーテレサに惹かれる日本の若者たち 2019年4月



マザー・テレサは、「5つの気をつけなさい」という名言を残しています。

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。

言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。

行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。

習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。

性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。

シンプルで、かつ奥の深い、素晴らしい名言だと思います。

最初にものの考え方があり、それが言葉となり、行動に移り、自分の習慣、性格、さらには、運命までも左右することになる。

この事実を、明快に説明していると思います。


1946年9月10日、シスター・テレサ(当時は修道院に入っていたため、「シスター・テレサ」と呼ばれていました)はインドのダージリンに向かう夜汽車の中で、

「修道会を出て貧しい人々につかえる決意をせよ。そして貧しい人々と一緒に生活せよ」

と言う神の声を聞きました。

この日は“インスピレーションの日(決意の日)”と呼ばれ、テレサの人生を大きく変えました。

神の声を聞いたシスター・テレサは、修道院を出て貧しい人達のために働く決心をします。

修道院長から修道院を離れて暮らす許可をいただくと、貧しい人は病気の人が多いからと、まずは看護婦になる勉強をしました。

そして毎日スラム街に通っては、貧困のために死を待つばかりの人々の傷口を洗ったり、薬を塗ったり、また学校に行けない子供達に青空教室で読み書きを教えました。


やがて、シスター・テレサの働きが人々に知られるようになり、手伝ってくれる人や、献金をしてくれる人も現れました。

1950年にはインド国籍を取得し、同年10月7日、12人のシスターと共に、"貧しい中の最も貧しい人に仕える修道会"「神の愛の宣教者会」を設立し、総長に就任しました。

そしてこの日から、「マザー・テレサ」と呼ばれるようになったのです。

以降、成し遂げた数々の偉業はみなさまご存知のとおりです。

マザー・テレサはこんな名言も残しています。

「愛とは、大きな愛情を持って小さなことをすることです。」

マザー・テレサの大きな愛情(思考)が、すばらしい言葉になり、さらには、いくつもの行動の積み重ねにつながり、積み重ねられた行動はやがて生きる習慣、性格となり、ついには運命を形成したのではないでしょうか。

そんなマザー・テレサの名言「5つの気をつけなさい」には、説得力と重みが改めて強く感じられるように思います。

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。

言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。

行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。

習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。

性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。

それでは、またよろしくお願い申し上げます。